丸の内を聞く
コミュニティ・デベロップメントや都市のデザインという文脈においては、人びとが地域にいだく愛着や親近感を理解することが、重要な課題のひとつです。たとえば、近所を歩くことが、予期せぬ発見や驚きに満ちているとき、ひとは場所にある種の親密さを感じ、結果として、その場所はより多くの人びとを引き付ける〈チカラ〉をもつでしょう。さらに、次第に場所がある種の活力・求心力をもつようになることで、いわゆる「リピーター」をも育むはずです。そうした〈チカラ〉について考えるにあたっては、わたしたちがふだん慣れ親しんだ「ものの見かた」から、自らを切り離してみることが重要です。ポッドウォークは、まちを理解するための、あたらしい経験を提供するもので、写真のスライドショーとともに、自分ではない「誰か」のスピードとリズムでまちを歩く体験を、比較的容易に実現することができます。また、当然のことながら、ポッドウォークのコンテンツは事前に収録されたものであるため、歩くときは、つねに過去のまちの音を聞くことになります。眼前には、まさに「その時」の風景が見えるのですが、自分の耳には「いつか」の音が聞こえてくるという体験は、じつに興味ぶかいものです。
ポッドウォークによる“まち歩き”は、簡単にまちにとけ込むことができるという点も魅力的です。見かけ上は、片手にカメラ付きケータイを持って、iPodで音楽を聞いている、普通の歩行者です。しかしながら、彼/彼女は、観察者、「遊歩者(flâneur)」となるのです。「遊歩者」は、状況と関わりをもたず、世俗的な〈モノ・コト〉から少し距離を置いた、感受性の豊かな都市の観察者です。ポッドウォークは、これまでには体験してこなかったスピードとリズムでまちを歩く、「遊歩者」のためのメディアとして理解することができます。「遊歩者になる」ことは、地域コミュニティで共有されるべきイメージや風景について、あらためて考え、「気づき」を誘発する機会を創出するはずです。まちを学ぶためのコンテンツとして、ワークショップや「まちづくりゲーム」に組み込むことで、地域コミュニティにおける他者との関わりについて考えるきっかけにもなると考えられます。
| |ダウンロード:mp3|【ニューバージョン】丸の内を聞く…のサウンド・ロゴ(ジングル)【作曲:おくまみこ 11秒】 |
| |ダウンロード:mp3|【速〜いバージョン】丸の内を聞く…のサウンド・ロゴ(ジングル)【作曲:おくまみこ 9秒】 |
| |ダウンロード:mp3|丸の内を聞く…のサウンド・ロゴ(ジングル)【作曲:おくまみこ 17秒】 |





















